「スポーツだけをやっていれば良い」という考えは無い。
筑波大の学生アスリートは勉学も懸命だ。
国立大学であり、進学基準も厳格。 現在、多くの学生アスリートは「授業や勉学」に対する意識も高い。
師範学校の伝統、そして指導者も学生もあらゆる活動を両立させていく意識。
そこには努力が必要であるが、多くの筑波大学生は懸命に取り組んでいる。
ADの学生の平均GPAは「3.26」を超える。
現在アスレチックデパートメントと連動している5つのチームにおいて 4年生までの昨年のGPA(学業成績平均)を算出すると、実に「3.26」となる。
3.0が「オールB」であるため、多くの学生がオールB以上の成績を納めながら、 全国トップクラスの強豪である筑波大のスポーツ活動に取り組んでいることになる。
中には飛び抜けた好成績を上げながら、スポーツに取り組んでいる学生もいる。
スポーツアドミニストレーターの佐藤壮二郎氏はこの文化の価値を話す。
「現在の筑波大にはスポーツだけをしてればいい、というような考え方は存在していません。 学生の成績も良く、それは師範学校の見本となる行動規範です。そして、重要なことは 同じように”勉強だけをしていればいい”ということも無い、ということです。
師魂理才の人材育成には”知・徳・体”の全ての成長が不可欠であり、それを実践する大学であることが筑波大学の理念です。」
筑波大ADでは主催するアワード(表彰式)において 表彰者の基準をこの「3.2以上のGPAを取得」と定めている。
例えMVP級の競技成績を修めても、GPAが3.2から 不足していれば筑波大ADのアワードでは表彰されない。
しかし、その基準はネガティブな規定ではない。
今後全ての学生に「知・徳・体」の全てにおいて目一杯成長してほしい。 そして社会に勢いよく飛び出してほしい。
これらは師範学校の系譜を持つ筑波大学の明快でポジティブなメッセージであり、 今後日本社会にあるべき学生スポーツの見本たる姿だ。